le coco ルココ その10

Date: 20 8月 2014

ブログを読み返してみると、おおよそ1年ぶりの訪問です。
広島フレンチの名店、ル・ココを訪れました。

子供が産まれてからは、奥さんと2人で食事に行けるのが、年に1~2回程度。
久しぶりの奥さんとの2人きりの食事ですので、ルココに予約した訳です。
過去にはアラカルトもされていましたが、今はコースのみ。
6700円と8700円の2種のコースを用意されているそうですが
今ではたまにしか行けないルココなので、奮発して12000円のコースをお願いしました。


アミューズ
アミューズはもう定番ですね。
チーズのシューと、モナコの揚げ餃子バルバジュアン。
バルバジュアンの中身はツルムラサキで、草の青臭い香りが口の中に拡がるんだけど、これが良い。
白ワインでグッと流し込みます。


とうもろこしの冷製ポタージュに、とうもろこしのアイスを浮かべて。
浮き身に、とうもろこしのパンケーキを添えて。
これも、思わず笑顔になるような、素朴で、甘くて美味しい味。
子供でも喜んで食べると思います。
ルココの料理って、味の奥に、自然の風景が見える味なんですよね。


冷たい前菜 天然鮎のテリーヌ
ルココの夏のスペシャリテでしょうか。
川魚の香りを究極まで引き出した、って感じの一品です。
でもこれはご飯のおかずではなくて、完全に酒のつまみですね。
お酒の飲めない奥さんはちょっと苦手な様子。
僕が1人で2人前をたいらげました。笑
バターを塗ったバケットに乗せて食べても、また美味しいです。
これで白ワインを2杯くらい飲んでしまいました。

「鮎」って、和食以外の料理人にとって、難しい命題だと思うのです。
和食の天然鮎の塩焼きは、日本人にとっての、1つの究極ですから。
「美味しいけど、結局、和食の塩焼きのほうが良いね」と客に言われてしまっては、負け。
フレンチだったり中華だったりの、違うフィールドで、肩を並べる説得力を表現しないといけない訳で。
その答えの1つが、例えば、開化亭の鮎の春巻きであったり、ルココの鮎のテリーヌだと思うのです。
「違う土俵なので比べられないけれど、どちらもチャンピオン」というか。






温かい前菜 甘海老のブーダン(ソーセージ)
甲殻類は、貝類と同じく、生よりもちょっと火を加えた方が断然美味しいのですが
この甘海老のブーダンも、口に含んだ瞬間に「ほっ、こりゃうまい!」と頬が緩む一品。
甘海老の甘さと香りが鼻に抜けます。
添えてあるキノコのソテーが、また美味い。


メインディッシュ一皿目 フランス産の鳩
普通はお魚料理なのですが、僕はルココのメインはお肉が好きなので、追加料金で肉2皿にチェンジしてもらいました。
「魚のポアレ」が、僕はそんなに好きじゃないんです。ポアレという調理法は、和食の塩焼きや、中華の清蒸に、一歩及ばない印象を感じています。
鳩を中心に、左がベリーのソースで、右がジュのソース。
軽い薫香がするのは、奥のロメインレタスに似たフランス野菜を、軽く燻してあるそう。
鳩自体も熟成香があって、香りのハーモニーを楽しむ感じ。
割と小型の鳩で、肢は手で持ってパクリと、胸も大振りに2つに切って、口に放り込む。
ギュッと噛み締めると、赤身のジュースが口の中に拡がる。それを赤ワインで流し込む。
赤身の小型の野鳥って、僕は肉の中で一番好きかもしれない。


メインディッシュ二皿目 フランス産の鶏のロースト サマートリュフを添えて
この鶏が非常に珍しい品種らしく、なんと5年ぶりの入荷だそうです。(品種を聞いたんですが、忘れてしまった!)
日本に7羽しか入ってこなかったものの1つだそうです。
貴重な鶏を頂きました。
これは最高でしたね。
1つ1つのパーツがと言うより、「1皿」と見て、完成してる皿。
山を丸ごと1つ食べているような錯覚に襲われました。
それほどに、野趣溢れていました。
もちろん、鶏だけでも、茸だけでも、野菜だけでも、ソースだけでも、トリュフだけでも、それを感じられなかっただろうし、それら全てを合わせた「バランス感覚」が秀逸な一皿でした。
鶏の部位では、特に腿が美味しかったです。噛み締めるとジュースが出て。
白い肉ですが、ソースと茸、トリュフの香りが濃厚なので、これも赤ワインを合わせました。






デザート
木苺とビーツのスープアイス シャンパンのゼリー添え
ビーツの土臭いミネラルの香りが、酔った体に心地良かったです。

飲み物は、
奥さんがジュースを2杯、僕がワインを4杯飲んで
全部で28300円。
金額だけ見ると高いでしょうが、安く済んだなぁ、と感じました。
その要因の1つは、ルココは、ドリンクがかなり安い価格設定にしてあるんです。
グラスワインが1杯800円なのですが、これが、どれを飲んでも外れが無い美味しさ。
美味しいワインを飲みたいなら、ワインバーに行くよりルココに行くほうが確実だと思うほど。
下手なワインバーだと、グラス1杯1500円くらい取って、外れを引かされることも多いですからね。
コストパフォーマンスを考えると、納得して28300円を払えます。
全体評価で考えると、ルココはかなり安いと思います。


そういえば、FHA2014国際料理大会(Food&Hotel Asia)にて
ルココの浅田シェフが、個人部門で、金銀両メダルをW受賞なさったそうです。
おめでとうございます!

冷菜部門
金メダル ル・ココ 浅田浩司シェフ
銀メダル ブラン・ブルー 小島三生シェフ(愛媛県)
銅メダル レストラン・ミル 辻田英樹シェフ
銅メダル ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 宮原郁人シェフ(愛知県)

温菜部門
銀メダル ル・ココ 浅田浩司シェフ
銀メダル ますや旅館オーベルジュ 神原佳考シェフ(愛媛県)
銅メダル ブラン・ブルー 小島三生シェフ(愛媛県)
ケーキ部門
銀メダル 広島酔心調理製菓専門学校教員 片山愛花パティシエ

(中国地方の受賞者のみの掲載)

FHA公式ホームページ
http://www.foodnhotelasia.com/

素晴らしいことですね!

過去に書いたle cocoの記事
その9 http://novelsounds.jp/diary/?p=10353
その8 http://novelsounds.jp/diary/?p=10353
その7 http://novelsounds.jp/diary/?p=10005
その6 http://novelsounds.jp/diary/?p=9107
その5 http://novelsounds.jp/diary/?p=8770
その4 http://novelsounds.jp/diary/?p=3138
その3 http://novelsounds.jp/diary/?p=1279
その2 http://novelsounds.jp/diary/?p=734
その1 http://novelsounds.jp/diary/?p=593

ル・ココ le coco
広島市中区富士見町5-11
TEL 082-245-3888
営業時間 18:00 ~ 24:00  定休日:火曜





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